シャドウイング
頭の中でideaを英語という音声で発声するときに必要になるのが発声の能力です。イントネーション・アクセント・発音などを総合した能力です。
- これに一番効果があったのはシャドウイングでした。英語で話しているのを録音した物を話されるそばからついていく手法です。原稿を見ずについていくのは、かなりの上級者でも難しい物です。でも試しにTVの日本語で流れるニュースをシャドウイングしてみてください。できるでしょ?母国語レベルになるとこれができるわけです。
- さて、シャドウイングをやる上で必要となるのが録音した教材とそのスクリプトです。スクリプトが必要な理由は上で述べました。私が使ったのは(偶然なのですが)、アルクの1000時間ヒアリングマラソン でした。もともとはListeningの訓練にと思って始めたのですが、実はこれがシャドウイングにもってこいの材料でした。
- この教材はアルクのなかでも長年、No1の売り上げを記録しているロングセラーだけあって結構いろいろ良い点があります。特に:
- 49000円と高いようですが、一年の期間ということと月刊誌English JournalとそのCDが付属していることを考えると、それだけで年間30000円ほどですので、コストパフォーマンスも高い。
- インタビューの題材が多いのですが、ジャンルが多岐にわたるということとスピーカーがいろいろな国の人でいろいろな国の英語が経験できる。また英語講座にありがちな妥協したスピードの英語ではなく生であること(実はこれが大事なのです)。
- 中級者から上級者まで幅広く使い方次第で幅広く対応できる。言い換えればいろいろな使い方ができる材料としても優秀。
- やり方はいろいろあるのでしょうが私の場合はこうでした:
- 適当な長さの部分を(約1分)録音し最初は音声についてスクリプトを見ながらついて読みます。これを何回も何回も数日繰り返す。
- 週の後半になると、今度はスクリプトなしのトライも混ぜる。これは英語のRetention能力にも貢献します。
- 1週間続けたら、また次の録音へ。これの繰り返しです。
- そしてそのときのコツは次のとおり:
- できるだけいろいろなスピーカーを選ぶ。アメリカ英語にこだわらない。以前にカンボジア人のハイン・ニョル(映画 The Killing Fieldの主演で本当にこのストーリーを経験した人)のインタビューもそっくりそのまま真似た覚えがあります。
- 思い切りまねをする。ただ自分のトーンで呼んでいたらまったくの無意味です。とにかく声から何からすべてまねです。
- できるだけ大きな声でやる。最初はそのほうが発声が楽なはずです。
- 完璧にならなくても期間を決めて次にいく。私は1週間約100回位同じものをまねしたら次にいきました。
- これを繰り返すことでいろいろな話し方が自然な形で身につきます。滑舌がよくなります。さまざまな表現が身につきます。アクセント・イントネーションなどとセットで身につきます。一年やればかなりいい感じでナチュラルなSpeakingの発声能力が身につきます。
- 教材はほかにもいろいろあるはずです。ぜひ試してみていただきたい方法です。